国立故宮博物院

文化の芽を育む・博物館でのボランティア体験

小さなガイドボランティア

故宮では学齢に達したお子さまに、博物館でボランティア活動を行う機会を提供し、次世代のボランティア精神を育んでいます。本院では2009年から毎年冬休みに小学校5、6年生の児童を募集して、子どもボランティアの養成を行っています。専門的な教育や実習、解説の練習、実地ガイドの練習など、小さなガイドさんになるまでの訓練や学習が体験できます。

青少年文化大使

青少年に故宮の文物に親しんでもらい、その創造力が発揮されることを願って、2001年から毎年夏休みに中高校生のボランティアを募集しています。2017年からは「故宮青少年文化大使養成計画」に形を変え、創造的な観点から故宮コレクションを改めて解釈し、青少年の豊かな潜在能力を刺激して、リーダーシップや表現力、探求力、共同作業や共同学習に必要な能力など、大切な素養を多面的に育みます。

地方の小中学校から故宮を無料訪問

遠隔地の学校で学ぶ子どもたちにも故宮を楽しんでもらい、全国各地の生徒さんや先生方も故宮が観覧できるよう、台北市と地方の距離を縮めて美的な経験を暮らしに根付かせるため、2019年から「故宮遊芸思─学子嗨FUN参訪北部院区」（故宮で遊ぶ─地方の学校から故宮北部院区を訪問）と題した活動を行っています。学校から故宮までの車による送迎、訪問当日の宿泊施設や保険、ガイドサービスなども本院で手配しており、先生方と生徒さんたちに安心して故宮観覧を楽しんでいただけます。

地方の学校向けの移動教室

遠隔地の学校で学ぶ皆さんにも故宮の教育資源を活用してもらえるよう、故宮コレクションをメイカー教育やハンドクラフトと結び付けています。また、新北市金山高校のメイカー教育、科学技術センターとも協力して、学校訪問による巡回教室を共同で企画しました。故宮コレクションを素材として、「感染症予防の医薬」や「青銅器の金文」、「貨郎の玩具」など、各種テーマの学習コースがあります。適齢や適性に配慮した授業を行っており、故宮を直接訪れることが難しい先生方や生徒さんたちにも、故宮文物を学び、親しむ機会をご提供しています。巡回教室の詳細については、電話かemailで担当者までお問い合わせください。
担当：鄧　（内線番号2775、またはsjdeng@npm.gov.tw）

丁寧な指導と各校の特色を生かした学習コース

素養を育み伸ばすことに重きが置かれた教育部の新課綱（学習指導要領）に合わせて、各種学校の特色やニーズについて研究し、本院と学校が協力して学習プランを進めています。また、博物館の教育資源を提供し、教職員の皆さんとともに作成した観覧の前・中・後の学習コースは、故宮文物に関する情報が既存の学習課程に盛り込まれており、ジャンルや学科を越えた特色ある学習コースとなっています。

故宮コレクションを素材とした各種テーマの学習コースは、教育部が定める中等学校以下に施行される12年国民教育綱領（以下、108年新課綱とする）と繋がりを持たせた、柔軟性のある学習コースが企画されています。博物館が高中職以下の学校と共同で企画・実施している学習計画で、博物館と学校による教育面での相互作用の強化を目指しています。また、教職員の皆さんにも本院の教育資源を活用する能力を養っていただき、その成果である教案も各種学校向けに参考資料として公開され、利用可能となっています。詳細については、電話かemailで担当者までお問い合わせください。
担当：鄧　（内線番号2775、またはsjdeng@npm.gov.tw）

愛の前に障害はない─心身障害者向け故宮北院観覧ツアー

障害を乗り越えて・美に触れよう─故宮の美を学校までお届け