國立故宮博物院 National Palace Museum (New window) ::: サイトマップ|English|中 文
主な図像_玲瓏たる美-故宮博物院所蔵貿易磁器特別展
::: 選択項目:展示作品概説
選択項目:多様な中国貿易磁器
選択項目:陶磁器貿易の広がり
選択項目:コレクション向けの特注品
選択項目:陶磁器工芸の交流
選択項目:ホーム
 
     
:::タイトル:展示作品概説
国立故宮博物院は、素より中国歴代皇室の珍蔵品を保存してきたことで著名ですが、貿易を通じて海外に輸出された磁器の所蔵はそれほど多くありませんでした。従って、当博物院は長年、購入やコレクターの寄贈などにより輸出用磁器の種類を増やしていき、収蔵の内包をより豊かにすることに尽力してきました。今回の特別展は、当院に寄贈された九世紀から十九世紀までの貿易磁器を選出して展示致しました。この展覧会を通じて、寄贈頂いた方々に、深甚なる謝意を表したいと存じます。

9~14世紀、アジア海域の海運が発達し、東シナ海とインド洋を頻繁に往復していた大小の船が東アジア、東南アジア諸国、インドおよびアラビア半島の各文明地区を繋ぎました。その中で、中国の磁器は貿易の主要な商品の一つとなったばかりでなく、それぞれの地域文明の影響を大きく受けたものが現れるようになりました。例えば唐代長沙窯の磁器にはイスラム様式の装飾文様が施されたものが多く、元代の青花磁器は中東地域で流行していたコバルトブルーの装飾と密接な関係があったことをうかがわせます。これらは中国とアラビア地域の古くからの貿易によってもたらされた文明の融合を示すものと言えます。

15世紀末に新たな航路が発見されると、ヨーロッパの船が東方にやって来るようになり、中国で焼造された磁器は従来のアジア、アフリカ地域から更に欧米にまで広まり、世界の貿易網の中で流通するようになりました。こうしてヨーロッパで愛され、或いは特注された青花磁器が大量に製作、輸出され、当時の人気商品となるまでに至りました。

朝鮮半島、日本、インドシナ半島および中東地域などのアジア各地にも陶磁器産業が存在し、焼造された磁器は自国や隣国に供されました。15~18世紀、中国では対外貿易政策が何度も調整されたため、中国から輸出される磁器の数が激減し、これに伴って上述の東南アジア各国および日本の陶磁器が台頭し、質と量が大幅に引き上げられただけでなく、アジア各地とヨーロッパ地域にも輸出されるようになりました。

本展覧は「多様な中国貿易磁器」と「陶磁器工芸の交流」の二つのテーマに分け、当博物院が所蔵する中国歴代貿易磁器の様式や設計の変化、および中国陶磁器がアジア近隣諸国の貿易磁器に与えた影響についてそれぞれご紹介します。
明~清 福建漳州窯 五彩龍鳳花卉文盤(New window)
明~清 福建漳州窯
五彩龍鳳花卉文盤
葉義氏 寄贈
國立故宮博物院著作權所有 Copyright © National Palace Museum. All Rights Reserved.