展示概要
清 清院本清明上河図
風俗画の傑作である「清明上河図」は古くから非常に多くの画家に模写されています。この作品は乾隆元年(1736)に清朝宮廷画院の画家5名─陳枚、孫祜、金昆、戴洪、程志道が協作したもので、「清院本」とも言われます。画中にはありとあらゆる事物が描かれており、各時代の模写作品を元に各画家の長所が取り入れられた作品だと言えます。全体に明るく鮮麗な色遣いと円熟した筆遣いが見られます。界画による橋や建物のほか、人物も細かく丁寧に描写されています。明代から清代の風俗習慣を知る上で不可欠な資料の一つです。