移至主要內容區
Mobile Menu Button

展示概要

16世紀後半に明朝の政治体制が崩壊し、陽明心学が朱子学に真っ向から異論を唱えると、それをきっかけに自由で解放的な思潮が生まれました。時を同じくして資本主義が芽生え、都市経済の発展が始まると、伝統的社会の気風にも変化が現れ、それまで厳しい制限のあった女性の生活様式にも変化が見られるようになりました。そこに教育の普及や出版業の隆盛も加わり、女性ならではの感性や才知を育む肥沃な土壌が形成されたのです。


清代の湯漱玉(1795-1855)が編纂した『玉台画史』所収の歴代女流画家の中で特に多いのが16~17世紀の美術界で活躍した画家で、良家の令嬢や名妓などでした。こうした女流画家たちは社会的枠組みと倫理的規範の両極に身を置きつつ、閨塾導師(女性としてのたしなみを教授する教育係)や男性文士を通して、特殊な交友関係を築いていました。詩文のやりとりなどをして親しく交流し、衝突し競い合う中で互いの芸術性を高め合い、すばらしい芸術作品を生み出して賞賛を得ました。


この度の特別展では、明代末期から清代初頭にかけて活躍した代表的な女流画家─馬守真(1548-1604)、邢慈静(1573-1640以降)、趙文俶(1595-1634)、黄媛介(1614、一説には1620~1669前)、李因(1610-1685)、顧媚(1619-1663、一説には1664)、李柁那(明代晩期に活動)、林雪(17世紀に活動)などの山水画や人物画、花卉画、草虫画などの作品を展示いたします。工筆画や写意画、水墨画、着色画などのジャンルにかかわらず、絵筆のタッチや構図にも、外界に向けて作品を発表した才女たちの凛とした姿が感じられます。

TOP