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宋─元代

960–1350

 宋、金、元時代には磁器の焼造が普及し、著名な窯場は地名で呼ばれることが多く、造形、釉色、装飾技法、製作技術においてそれぞれの強みを発揮し、独自のスタイルを確立していきました。

 この時期の白磁作品は、北は河北の定窯、南は江西の景徳鎮が代表的です。前者の釉色は象牙色、後者は青みがかった白色を呈し、いずれも流れるような彫刻や整然とした型押し模様の装飾を得意としました。黒釉磁器は福建省の建窯が最も有名であり、釉の結晶はまるで兔の毛のようです。花釉磁器は河南省の鈞窯を中心に発展し、乳濁した青色の下に青紫色の色彩が浮かび上がっているのが特徴です。このほか、耀州窯のオリーブグリーン、汝窯の天青、官窯の粉青、龍泉窯の梅子青など、同じ酸化鉄を着色剤に用いながら、さまざまな色合いの青磁が焼成されました。この頃の磁器の釉色は素朴で優美、形はシンプルかつ復古的で、装飾文様は日常生活や大自然から多く題材を得ていました。こうした作品は、皇族貴族から平民、さらには海外市場に至るまで広く愛されました。

 本コーナーでは、白磁、黒釉磁、青磁、花磁など、異なる種類の作品を釉色、窯場、時代に基づいて展示し、宋、金、元代に焼成された磁器の釉色、文様、器形、および技法の発展と変化についてご紹介します。

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  • 北宋 定窯 白磁嬰児枕

  • 北宋 定窯 白磁劃花蓮紋梅瓶

  • 北宋 汝窯 青磁蓮花式温碗

  • 北宋 汝窯 青磁無紋水仙盆

  • 南宋 官窯 青磁弦紋樽

  • 南宋 官窯 青磁貫耳壷

  • 宋 建窯 黒釉兔毫盞

  • 南宋 龍泉窯 青磁鳳耳瓶

  • 元 霽青単把杯盤

  • 元 鈞窯 天藍釉紫斑盂

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