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卓越した周文-西周~春秋の銅器銘文

 造形に主眼を注いだ西洋の銅器に比べて、銅器上に刻まれた銘文は中国青銅器の一大特色です。

 殷、周初期の銅器の銘文は、その多くが「一族の名」と「祀る祖先神の名」だけでした。西周中期になり、ようやく「子孫永宝」が主題となり、更に銘文で締めくくる格式が固定しました。そのほか、銘辞の内容も極めて豊富で、例えば「戦争紀実」、「聯姻媵送」、「冊命典儀」、「割地契約」、「訓誥賞賜」など、あたかも真にせまった原始資料のようであり、当時の事跡、語彙が記録されています。

 金文は書範、刻銘、再鋳などの工程を経ていますが、当時の優れた書芸を如実に反映しています。殷、周初期の雄壮さから、西周中期の整然さ、西周末期~春秋初期の滑らかで緻密な特色に至るまで、既に「大篆」への変化と形成が見られます。西周中晩期には長銘銅器が大幅に増え、「文存周金」の「郁郁乎文哉」(郁郁として文なるかな)の実情を証明しています。

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  • 西周中期 殷句壷

    • 中銅457
    • 通高58.5cm 口径19.9 x 14.7cm
  • 西周晚期 散盤

    • 故銅2376
    • 通高20.6cm 口径54.6cm
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